彫金の奥義 24

長井一馬

2016年08月24日 01:44


[ 研磨やら仕上げのお話し ]
台風が来たりしてるせいか山奥でも残暑が続いておりますが、皆様元気でお過ごしでしょうか?
又々、久しぶりの奥義でゴザイマス。
 

何年も使っていた研磨用の[ どこでも研磨BOX ]がだいぶボロくなったので、新しいのを作りました。
何と材料費はわずか500円程度。画像は3ヶ所穴を空けたダンボール
(裏にもう一ヶ所リューターを入れられる開閉出来る切り込みがあります。)と
ラバーシート2枚、木で作った枠にクロス入りのビニールテープを貼った物。
(100均の額縁とかでも代用になる物もあるかと思いますが、)


で、これが完成品。ラバーシートをボンドで貼って黒の布テープで補強して、
枠をボンドで貼って、窓の部分はラップをセロテープで留めてあります。
ラップは薄いので視界はクリアーな上張り替えも簡単です。
で、この左右の穴から手を入れて中で研磨作業をすれば
粉塵や薬品を吸い込む事なく作業出来ます。(手を入れてると暑いです)
儲かっている工房ではバキューム付きの研磨設備は普通なのでしょうが…


研磨剤を使う時一番使い勝手がイイのがニトリロゴム引きの布手袋、
研磨剤を付けた布を細い竹の棒で引いて磨きます。
昔から色々な研磨剤を使ってみましたが、手荒れしたりのどや胸が気持ち悪くなるので
光らせたい時だけ市販の研磨剤の「Amor」を使うのですが、やはり吸い込むとダメージあります。
彫金業界では長い事バフなどの研磨作業をしていて重い肺疾患になる人が多いと聞いています。


で、最近では極力薬品系の研磨剤を避けるため、前画像の歯磨き粉とか
左から「木灰」「粘土」「砂」などを用途に応じて使っています。


今年もゴーヤが元気です。





 


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